2018年に投稿した「データドリブンページと連動する全体位置図」では、ArcMapを用いた機能をご紹介しました。

本記事ではArcGIS Proを用いた同様の機能をご紹介をしたい思います。

まず、私がArcMapからArcGIS Proの使用へ移行し始めた頃に気が付いた事がいくつかありました。

・ArcGIS Proでデータドリブンページの機能が見つからない!

・ページの定義が出来ない!

・連続出力が出来ない!

あれほど便利な機能が無くなっているはずがないと思い調べたところ、「データドリブン」は「マップシリーズ」に、「ページの定義」は「ページクエリ(マップシリーズページフィルター)」という名称に変わって、ArcGIS Proにもその機能は存在していました。(詳しくは「こちら」のEsriジャパン様の公式ブログにて解説されていますのでご覧下さい。)

それでは早速、マップシリーズの設定を行います。

今回は、1つの市町村内での衛星画像(左図)と、衛星画像が全体位置のどの部分を映しているのかを赤い格子状のポリゴンで示して(右図)、両方の図が連動するレイアウトを作成します。

1.マップシリーズの設定 

(1)レイアウトの作成 

「レイアウト」タブからマップシリーズ→定義を選択します。 

※新規でレイアウトを作成した場合は マップフレームを先に設定しないと定義が出来ません。

(2)レイアウトプロパティの設定

有効化をONにしインデックスレイヤーとマップ範囲(縮尺)の設定を行います。

インデックスレイヤーは赤い格子状ポリゴン(poly)とします。

【polyの属性テーブル】

設定が完了すると、コンテンツウインドウの「マップシリーズページでリスト」が作成され、各ページへ移る事が出来ます。 

2.ページクエリ(マップシリーズページフィルター)の設定

コンテンツウインドウにあるレイヤーを右クリックし、ページクエリを選択します。次にマップシリーズの設定で定義した「名前フィールド」に一致するものだけを表示する様にします。

設定が完了したらマップシリーズページから各ページに移って確認します。

これで左右の図が連動する設定が出来ました。

3.マップシリーズごとの出力

(1)レイアウトのエクスポート

「マップシリーズ」のタブを選択するとページの選択や範囲を決めて出力する事が出来ます。

出力結果は「2.ページクエリの設定」で行った設定が適用されるので、きちんと左右の図が連動したものとなっています。

他にもページクエリの設定を工夫する事で、映したい場所以外をグレーアウトしたり、ページで表示している位置のみポリゴンの色を変える事も出来ます。

いかがだったでしょうか。この様にArcGIS Proには、ArcMapでの機能とは名称や使い方が異なってはいるものの、同じ事が出来る機能が存在しております。中には更に出来る事の幅が広がったツールなどもありますので、またの機会にご紹介したいと思います。

(水本)